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【必須の力】○○は経営者の顔?自社の財務状況をしっかり把握するコツとは?

だいこく税理士事務所‐経営者の顔とは何か?

貸借対照表を説明できますか?
貸借対照表の前期比較によって、
資産や負債に大きな増減が見られた場合、
経営者がその理由を把握して、
利害関係者からの質問に対して自ら説明していますか。

貸借対照表の増減理由を把握しよう!
貸借対照表上で、
例えば、前期より大きく流動資産が増加していた場合に、
利害関係者(多くは融資元金融機関)に、
その理由について経営者ご自身で伝えることができますか。

「数字は苦手」と諦めて、
経理担当者や会計事務所任せになっていないでしょうか。

経営者ご自身が説明できないと、
「経営者が自社の業況や財務状況を正しく把握していない」
などといった不安を、金融機関に抱かせてしまうかもしれません。

経営者ご自身が、決算書をもとに
経営実績と数値の増減の理由を説明し、
さらに事業計画書をもとに今後の見通しを説明することは、
金融機関への大切な情報開示であり、
より良い関係の構築につながります。

変化の激しい経営環境の中で、
経営の舵取りを行っていくには、
経営者が計数管理能力を高めて、
会計数値から自社の課題に気付き、
早期に対策に取り組むことが求められています。

貸借対照表科目の増減要因は?

貸借対照表は、前期との比較によって、
大きな増減がある勘定科目はないか、
あるいは、同業他社や黒字企業と、
自社の数値を比較し、さらに分析を行うことができます。

ここからは、勘定科目の増減要因について考えてみましょう。
だいこく税理士事務所‐貸借対照表

①売掛金の増減要因
売上が伸びている時ほど、売掛金は増加傾向にあります。
一方で、売上債権回転期間(商品を販売してから
売上債権を回収するまでにかかる期間)が長期化していることは、
売上代金の回収が進んでいないことを表しています。
売掛金の回収が遅れているものや、
回収不能な不良債権がないかを確認するようにしましょう。
正常な売掛金であれば、
いずれ回収されるため問題はありませんが、
回収が遅れているような滞留売掛金がある場合は、
回収サイトの確認や回収遅れの原因を明確にし、
運転資金の調達など、その対応策についての具体的な説明が必要です。

※売上債権回転期間(日)=売上債権÷年間純売上高×365日

☆金融機関はここを見ている!
金融機関は、融資した資金の保全の視点から
資産性や回収可能性を確認します。
長期滞留の売掛金や、売上が減少しているのに
売掛金が増加している場合などは、説明を求められることがあります。

②棚卸資産(在庫)の増減要因
売上好調時は、品切れ防止のために
在庫を多く持つ傾向があります。
在庫の増加が売上の増加に見合った金額か、
売上が減少しているにもかかわらず
在庫が増加していないか、不良在庫はないかなど、
適正な在庫管理ができているかを確認しましょう。
金融機関には、在庫の増加が売上好調に伴うものなのか、
売れ残っているものなのか、その要因を説明できるようにしましょう。

また、売れ残りや不良在庫の場合は、
その処分方法についての説明が必要になってきます。
受発注や保管方法、定期的な実地棚卸の実施、
在庫処分ルールを決めるなど、
今後の在庫管理体制の改善策についても
説明できればなお良いと思います。

☆金融機関はここを見ている!
同業他社と比較して在庫が多い場合には、資産性のない不良在庫の存在や、赤字隠しのための在庫の水増しなどと疑われる可能性があります。

③固定資産の増減要因
固定資産は、機械の購入など設備投資を行うことで増加します。
売上拡大や生産性向上を見込んでの積極的な
設備投資であればよいのですが、
あまり収益増加につながらないような資産であれば問題です。
その固定資産の購入が、生産性の向上や収益増加に
どの程度貢献するかという説明ができるようにしましょう。

☆金融機関はここを見ている!
その固定資産の購入が、本当に事業に必要なものであるかを問われることがあります。

だいこく税理士事務所‐貸借対照表のポイント

④買掛金の増減要因
売上が伸びると、仕入も増加し、買掛金の残高も増加します。
買入債務回転期間(買掛金や支払手形などの、
買入債務を支払うまでの期間)が短期化している要因としては、
支払サイトの短期化や現金仕入の増加などが考えられます。
資金繰りが苦しくなることが予想されますので、
今後の資金需要についての説明が必要になります。

※買入債務回転期間(日)=買入債務÷年間総売上高×365日

⑤借入金の増減要因
借入金残高が増えている場合、
短期借入金(流動負債)の増加については、
売掛金や在庫の増加による運転資金の借入れなのか、
長期借入金の増加については、
設備投資によるものなのかなどを正しく把握し、
今後の返済計画を説明できるようにするとよいでしょう。

⑥現金預金の増減
過去からの利益の蓄積や損失の累積は、
最終的には現金預金の増減に集約されます。
経営の本質は投下資本の回収にあるので、
利益が現金で回収されていることを確認できていることが大切です。

貸借対照表は経営者の顔です!
損益計算書が、一定期間(1か月間や1事業年度)の
全ての収益と費用の対比から利益を表示して
経営成績を表すのに対して、貸借対照表は、
創業から現在までの積み重ねが数値で表されており、
そこから会社の体質、経営者の価値観や考え方が見えるとされ、
「経営者の顔」ともいわれています。
貸借対照表を活用して、
まずは自社の業況や財務状況について把握することから始めてみましょう。

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