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【起業前の再確認】押さえるべき2つの重要ポイント

私は経営者の方に起業した経緯を聞くことが好きです。

話の内容としては当時の苦労話が多い印象を受けますが、
起業したときの経緯と思い出を
お話くださる経営者の方はとても楽しそうでもあります。

起業する経緯はさまざまあると思います。

学んだ知識やノウハウを活かしての挑戦や
父をはじめとする親族からの事業承継、
定年退職後の起業や小さな頃からの
夢だった方など本当にいろいろです。

そしてどのような経緯であっても
起業時には大きな期待と不安があります。

起業することにより自分のやりたかったことができますし、
そのうえ沢山稼げる可能性もあります。

自分で時間のコントロールができるように
なるのも大きなメリットではないでしょうか。

しかしその反面、全責任が自らにかかり
最悪の場合には倒産まで覚悟する必要があります。

私は起業するときには次のことがとても大切だと考えています。

それは具体的な夢と計画を持つことです。

具体的な夢を持つ

夢というとなかなか難しいかもしれませんが、
例えば「お金持ちになりたい」というのも夢です。

お金持ちになりたいなんて不純な動機に
思われるかもしれませんが、
まったくもってそんなことはありません。

不純かどうかは稼いだお金をどう使うかの問題です。

ここで大切なことは具体的に考えることです。

「お金持ちになりたい」と漠然としたものではなく、
「年商10億円の会社の社長になりたい」など
もう少し具体的に考え、さらに「従業員は50人で、
社長の役員報酬は年収2000万円もらいたい」。

もう一歩踏み込んで
「毎年、従業員をミシュランの星付き店に連れていきたい」
というところまで具体的に考えられれば良いと思います。

夢は具体的であればあるほど良いと考えます。

そうすることで将来のビジョン(理想像・未来像)が
少しずつ見えてきます。曖昧な夢では見えないのです。

その夢が白黒ではなく、カラー写真のように
鮮明に見えれば大丈夫だと思います。

夢と似たものに経営理念というものがあります。

会社経営に関する書籍の多くには
経営理念を持ちなさいと書いています。

たしかにその通りだと思いますが
経営理念を考えるのはとても難しく時間がかかります。

また、経営理念は組織に魂を入れるようなものなので、
社長一人で考えるのではなく、
経営幹部の方達と一緒に考えるべきだと思います。

そう考えれば個人や家族経営で起業をする場合には
まだそれほど大きな効果を発揮しないと考えます。

夢であれば将来どうなりたいのかということですので
思い描きやすいのではないでしょうか。

それを真剣に考えます。

なぜなら夢は行動を起こすための原動力になるからです。

具体的な計画を立てる

多くの方はやると決めたら早く行動に移したくなります。

それは描いた夢が原動力となって
やる気を引き上げるのでしょう。

そして早くその夢を叶えようと試みます。

これはたいへん素晴らしいことですが、
計画なく場当たり的な起業は失敗の引き金にもなります。

例えば飲食店を開店した経営者のケースを見てみましょう。

まずセンス溢れるお店作りを思い描きます。
お店の外観や内装にこだわります。

そして経営者はこう考えます。

「これだけおしゃれでこだわったお店を
オープンしたらきっと一日に
100人くらいお客さんが来るだろう。

客単価が2,000円だとして、
一日に20万円の売上高になるぞ。
そうすると一ヵ月で500万円の売上高だから1年で…。」

しかし、オープンしてみれば
期待通りお客さんは来ず、
仕入れた材料の廃棄ロスが目立つ。

頑張って1年やってみたけれど、
数少ないリピーターも近隣に
新規店ができたらそちらに流れてしまった。

お客さんが来なくても人件費や
家賃などの固定費は毎月発生するし、
内外装をこだわるのに融資を受けた
借入金の返済もある。
どうすれば…
という具合です。

こだわりのあるお店を作ることはとても大切なことです。
もちろん料理にこだわる事も大切ですね。
しかしそれだけで商売を軌道に乗せるのは難しいと考えます。

飲食店の場合だと具体的な計画は
少なくとも次の事項を盛り込む必要があると思います。

お店のコンセプト(当店のウリ、他店との差別化)

  • 隠れ家的だがリピーター率が高い古民家レストラン
  • 昭和テイスト溢れる立ち飲み居酒屋など

ターゲット層(誰に食事を提供したいのか)

  • ファミリー層
  • シニア層
  • サラリーマンなど

立地(どこで食事を提供するのか)

  • ファミリー世帯の多い住宅エリアや大型商業施設のテナント
  • サラリーマンの多いオフィスエリア
  • ロードサイドなど

資金計画(必要な資金はどれくらいでどこから調達するのか)

  • 開業資金(店舗取得時の保証金、内外装費、
    店舗内設備など開店準備にかかる資金)
  • 運転資金(人件費や家賃など店舗運営にかかる資金)

事業の見通し(売上と経費計画のバランスと現実性)

  • その事業内容でしっかりと利益がでるか。
  • 平日/土日祝、時間帯、稼働率、回転率、
    客単価などから売上高を算出します。
  • また経費については原価率や店舗規模に
    応じた人件費などを根拠に算出します。

このように皮算用での計画ではなく、
堅実な計画を作成することが大切です。

開業してしまうと
何かと忙しくなりますし資金も必要になります。

そして何よりも簡単には
後戻りができない状況になります。

計画を作ることには時間がかかるかもしれませんが、
資金はほとんど必要なく、やり直しも効きます。

「段取り八分、仕上げ二分」
何事も事前の準備が重要です。

・行動を起こす原動力である夢を持つこと

・原動力が空回りしないための計画を持つこと

これが起業するときに最も大切な2つのことになると考えます。

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